子供の指しゃぶりは、多くの親が直面する悩みの一つです。
「そろそろやめさせたいけれど、どうアプローチすれば良いのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ジェントルペアレンティングの視点を取り入れたアプローチで、実際に子供の指しゃぶりをやめさせた体験を紹介します。
ジェントルペアレンティングとは?
ジェントルペアレンティングは、子供の感情や成長ペースを尊重しながら、親が穏やかにサポートする育児方法です。
この方法では、強制的に何かをやめさせたり、罰を与えたりするのではなく、子供自身が「やめたい」と思うような環境を作り出すことを重視します。
指しゃぶりをやめさせる場合も、親の焦りをぶつけるのではなく、子供が安心して取り組めるようにすることが鍵です。
指しゃぶりをやめさせる前に理解しておきたいこと
1. 指しゃぶりの理由を知る
指しゃぶりは、赤ちゃんや小さな子供にとって自己安定化(セルフスージング)の一環です。
不安や退屈、眠気など、心の状態を落ち着けるために行うことが多いです。
2. 子供の成長段階を尊重する
一般的に、3~4歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。
しかし、これをやめるタイミングは個人差があります。無理にやめさせるのではなく、子供のペースに合わせて進めることが大切です。
3. 親の心構えを整える
親が焦って指しゃぶりをやめさせようとすると、子供にプレッシャーを与えてしまい、逆効果になることもあります。
「時間がかかっても大丈夫」という心構えで向き合いましょう。
実際のアプローチ:我が家で実践した方法
ステップ1:観察して原因を把握
まず、指しゃぶりがどのような状況で起きるのかを観察しました。
我が家の場合、以下の状況で指しゃぶりが多く見られました:
- 寝る前のリラックス時
- 退屈している時
- 不安や緊張を感じている時
これにより、指しゃぶりが単なる「悪い癖」ではなく、感情を落ち着けるための手段であることがわかりました。
ステップ2:代替手段を用意する
指しゃぶりの代わりに安心感を得られる方法をいくつか試しました:
- 寝る前のぬいぐるみ
- 子供が安心感を得られるよう、寝る前にお気に入りのぬいぐるみを抱く習慣を提案しました。
- リラックスアイテム
- 指しゃぶりをしたくなったときに代わりに握れる小さなクッションやタオルを用意しました。
- ストレス発散の遊び
- 不安や退屈を感じるタイミングで、塗り絵や積み木など、手を使った遊びを取り入れました。
これにより、自然に指しゃぶりの頻度が減りました。
ステップ3:子供と一緒に話す
ジェントルペアレンティングでは、子供とのコミュニケーションが重要です。
無理やり「やめなさい」と言うのではなく、以下のような話し方を心掛けました:
- 「指しゃぶりはどんなときにしたくなるの?」
子供自身の気持ちを聞くことで、親がその理由を理解できるようにしました。 - 「指しゃぶりをやめるとどんな良いことがあるかな?」
指しゃぶりをやめるメリットを一緒に考えることで、子供に納得感を持ってもらいました。
例えば、「指をきれいに保つと好きなお絵かきがもっと上手になるかもね」といったポジティブな言い方をしました。
ステップ4:成功体験を積み重ねる
成功体験を褒めることで、子供が自信を持てるようにしました。
- シール表の活用
指しゃぶりをしなかった日は、シールを貼る習慣を作りました。「今日はシールを3つも貼れたね!」と具体的に褒めました。 - ご褒美を小出しに
無理なく達成できる小さな目標(例: 1週間指しゃぶりをしなかった)に対して、ご褒美としてお気に入りのお菓子を用意しました。
やってはいけないこと
1. 無理やり指しゃぶりを止めさせる
指しゃぶりをしている手を引き離したり、強制的にやめさせると、子供の安心感が失われ、かえってストレスを感じさせることになります。
2. 叱ったり罰を与えたりする
「なんでまた指しゃぶりしてるの?」といった否定的な言葉や態度は、子供に罪悪感を与え、逆効果です。
指しゃぶりをやめた後の変化
約2ヶ月間、このアプローチを続けた結果、我が家の子供は自然と指しゃぶりをしなくなりました。
それだけでなく、感情を言葉で伝える能力が少しずつ育まれたように感じます。
まとめ
ジェントルペアレンティングの視点を取り入れたアプローチでは、子供の感情やペースを尊重しながら、穏やかに指しゃぶりをやめさせることができます。
親が焦らず、子供と一緒に小さな成功を重ねていくことが大切です。
もしあなたのお子さんが指しゃぶりをしているなら、無理にやめさせようとせず、ぜひ今回ご紹介した方法を参考にしてみてください。
お子さんのペースに寄り添いながら、楽しく育児を進めていけるはずです!