トイレトレーニング（トイトレ）は、子どもの成長の中で大きなステップの一つです。
しかし、「なかなかうまくいかない」「おむつを外すタイミングが分からない」など、親にとっては悩みの種になることも多いでしょう。
私の子も家ではオムツ、保育園ではパンツとやる気にムラがあります。
ジェントルペアレンティングのアプローチでは、親子双方に優しい方法でトイトレを進めることが大切です。
今回は、ジェントルペアレンティングの視点から、トイトレを成功させるための具体的な方法を解説します。
トイレトレーニングの基本的な考え方
ジェントルペアレンティングでは、子どもの発達段階や個性を尊重し、プレッシャーをかけずに自然な流れで学びを進めることを大切にしています。
トイレトレーニングも同様に、「子どもの準備が整ってから進める」ことが重要です。
トイトレ成功のカギ：子どもの準備を見極める
トイトレを始める前に、以下のサインを確認しましょう。
体の準備
- おむつが濡れる間隔が長くなった（2〜3時間）。
- 朝起きたときにおむつが乾いていることが増えた。
この兆候あってから私の子も少しずつですがトイトレが進みだしました。
- 排泄のタイミングが予測しやすくなった（例：決まった時間に排便する）。
言葉やコミュニケーション
- 「おしっこ」や「うんち」といった言葉を理解し、使える。
- トイレに興味を示す。
自立への意欲
- 自分でおむつを外したがる。
- 親がトイレを使う姿を見て真似をしようとする。
子どもがこれらのサインを示し始めたら、トイトレのタイミングと考えて良いでしょう。
ジェントルペアレンティング流トイトレの進め方
1. 子どもの気持ちに寄り添う
トイトレは子どもにとって大きなチャレンジです。「トイレに行けるようになる」という期待に応えたい一方で、失敗や慣れない感覚に戸惑うこともあります。親が子どもの気持ちに寄り添い、共感を示すことが大切です。
声掛けの例：
- 「トイレに興味が出てきたんだね、すごいね！」
- 「うまくいかなくても大丈夫だよ。一緒に頑張ろうね。」
2. プレッシャーをかけない
「早くトイレに行けるようにならなきゃ」と感じると、子どもは逆にプレッシャーで嫌がるようになることがあります。ジェントルペアレンティングでは、親が焦らず、子どものペースに合わせることを重視します。
避けるべきフレーズ：
- 「もうお兄ちゃん（お姉ちゃん）なんだから。」
私は年があがったことで意識できるかなと思い、言ってしまったことがあります。
- 「どうしてできないの？」
- 「失敗するとダメだよ。」
これらの言葉は子どもにプレッシャーを与え、自信をなくさせる原因になります。
3. 成功体験を増やす
トイレに行けたときには、たくさん褒めて成功体験を積み重ねましょう。
成功体験は「自分でもできる」という自信につながります。
具体的な褒め方：
- 「トイレでおしっこできたね！すごいよ！」
- 「ちゃんと教えてくれてありがとう！」
褒めるときには、「できたこと」にフォーカスするのがポイントです。
ただし、過剰に褒めすぎると子どもが「トイレに行く＝褒められるための行動」と思う可能性があるため、適度なバランスが重要です。
4. トイレを楽しい場所にする
トイレが怖い場所や退屈な場所だと感じると、子どもはトイレに行くことを嫌がります。
トイレを「安心できる」「楽しい」と思わせる工夫をしましょう。
具体的な工夫：
- 子どもが好きなキャラクターの便座カバーやトイレットペーパーを用意する。
- トイレに行くたびに、簡単な絵本を読んであげる。
- トイレに「おしっこチャート」を作り、できたらシールを貼る。
5. 失敗を責めない
トイトレでは、失敗することも当然あります。
失敗は学びのプロセスの一部だと考えましょう。
失敗したときに怒ったり責めたりすると、子どもはトイレに対してネガティブな感情を抱いてしまいます。
失敗時の対応例：
- 「大丈夫だよ。次はもっと上手にできるよ！」
- 「失敗しちゃったね。新しいパンツに履き替えよう。」
失敗を咎めるのではなく、次に向けての励ましを重視します。
6. 子どもに選択肢を与える
子どもにトイレのタイミングや方法を選ばせると、主体的に取り組む意欲が高まります。
選択肢の例：
- 「今トイレに行く？それともあと5分待つ？」
- 「このパンツとあのパンツ、どっちを履きたい？」
- 「一緒にトイレに行く？それとも一人で行く？」
選択肢を与えることで、子どもは「自分で決めた」と感じ、トイトレに前向きに取り組むことができます。
7. 子どものタイミングを尊重する
親が「トイレに行こう」と促しても、子どもが乗り気でない場合もあります。
そんなときは無理にトイレに連れて行かず、「行きたくなったら教えてね」と伝えて待つことが大切です。
ジェントルペアレンティングでは、「子どものペース」を何よりも尊重します。
トイトレが進まないときの対処法
トイトレが思うように進まない場合でも、焦らず冷静に対応することが大切です。
- 休憩を取る： 一旦トイトレを中断し、子どもの成長を待つ。
周りのお友達が先にできるようになると、焦るかもしれませんが絶対に大丈夫です。
- 専門家に相談： 3歳を過ぎてもトイレにまったく興味を示さない場合は、小児科医や保育士に相談してみる。
- ストレスを減らす： 子どもも親もストレスを感じている場合、無理に続けるのは逆効果です。
まとめ
ジェントルペアレンティングのアプローチでトイレトレーニングを進める際には、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 子どもの準備を見極める。
- 共感を示し、プレッシャーをかけない。
- 成功体験を重ねて自信を育む。
- トイレを楽しい場所にする工夫をする。
- 失敗を責めず、次に向けて励ます。
- 子どもに選択肢を与える。
- 子どものタイミングを尊重する。
トイトレは親子で取り組む大切なステップです。
焦らず、子どものペースに合わせた優しいアプローチで、少しずつ進めていきましょう。
親子の信頼関係を深める良い機会にもなります。
